概要
京橋縁カレッジでは新しい講座「旅学」がこの秋スタートします。
様々な旅のテーマを切り口に旅にまつわるカリキュラムをご用意していきます。
その第一弾は「日本の世界遺産」についての講座になります。
世界遺産の始まりは、エジプトでの遺跡救出大作戦。アスワンハイダムの建設によって、ナイル川に沈む運命にあったアブシンベル神殿などヌビアの遺跡群を移築して保存する救済キャンペーンを実行したのです。この時、「人類共通の遺産」という世界遺産条約の基本的な考え方が広がり、「世界遺産条約」の採択へとつながっていきました。
2017年9月現在、日本にも、世界に誇るべき17の文化遺産、4つの自然遺産、合計21の世界遺産が登録されています。
皆さんは、21の内、いくつの世界遺産を知っていますか?
いくつの世界遺産を訪れたことがありますか?
今回は、その遺産ひとつひとつを深く掘り下げることによって、そのもの自体の魅力、ひいては日本の素晴らしさを知ることとなるはずです。
ぜひこの機会に世界遺産について学んでください。講師はその世界遺産に深く関わる方々を現地からお招き致しました。
定員
50名(最少催行人数15名)
※この講座には最少催行人数の設定がございます。最少催行人数に達しない場合には講座は中止、もしくは日程を変更しての開催になりますのでご了承ください。
会場
京橋エドグラン 3階オフィスラウンジ
こんな方に学んで欲しい
☑ 日本の世界遺産を詳しく知りたい
☑ 日本の世界遺産に行ってみたい
☑ 日本各地の素晴らしさを東京で体感したい
持参するもの
筆記用具
参加費
各回単発 3,240円(内訳3,000円+消費税240円)
6回まとめて 16,200円(内訳15,000円+消費税1,200円)
<1回につき2,700円(内訳2,500円+消費税200円>
※この講座は京橋エドグラン就業者割引に対象になっております。
京橋エドグラン就業者の方
各回単発 2,700円(内訳2,500円+消費税200円)
6回まとめて13,500円(内訳12,500円+消費税1,000円)
<1回につき2,250円(内訳2,083円+消費税167円>
【注意事項】
※1 講座スタート前のキャンセルにつきましては、下記※2のキャンセルチャージを申し受けます。
※2 キャンセルチャージについて 講座スタート前の7日前~2日前:参加費の50% | 講座スタート前日·当日·講座スタート後:参加費の100% のキャンセルチャージが発生いたします。ご了承ください。
スケジュール
受付開始 13:30| 講座時間 14:00-16:00
第1回 11月18日(土)| 最新の世界遺産、『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)
2017年に登録されたばかりの日本で最も新しい世界遺産、『神宿る島』宗像·沖ノ島と関連遺産群。宗像大社の三宮(沖津宮·中津宮·辺津宮)とそれを司った宗像豪族の古墳で構成される遺産。特に沖ノ島には古代の自然信仰が残り、8万点ものの国宝が出土。一般の上陸を許さず、神職ただ1人が守る、神の島。今回は世界文化遺産登録の中心となった、沖ノ島で実際に奉仕をし、世界遺産登録の全容を知る宗像大社の神職に、宗像の歴史、文化について話しを伺います。

講師 大塚宗延氏(宗像大社総務部広報課課長)
昭和52年2月生まれ、長野県出身、平成12年、皇學館大學卒業(三重県)後、同年宗像大社に奉職。同14年より広報担当となり、約15年間、宗像大社の広報に携わり現在に至る。約15年前に始まった、今回の世界遺産登録への過程を広報担当として経験。ライフワークは子供の野球指導。
第2回 12月16日(土)| 都内にある世界遺産、小笠原諸島(東京都)
皆さんは「海洋島」という言葉をご存知でしょうか。「海洋島」とは、誕生した時から一度も大陸や他の陸地と接したことのない島を指し、国内における代表例が小笠原諸島です。小笠原に生息する動植物は、かつて海流や風、鳥によって運ばれ、小笠原の環境に適応し、独自の進化を遂げたユニークな生態系を築き、現在まで生き抜いてきました。本講座では、小笠原特産品のラム酒を飲みながら、ユニークな小笠原の歴史や自然、文化について学びます。

講師 根岸康弘氏
(一般社団法人東京諸島観光連盟 小笠原村観光局事務局長)
東京都世田谷区出身。2000年に観光で訪れた小笠原の魅力に魅せられ2005年に移住。それ以来、一貫して小笠原の観光振興に従事。母島、父島の観光協会での経験を生かして、現在は本土側に設立した小笠原村観光局にてセミナー活動、メディア対応、イベント実施など、小笠原観光の活性化を目的としたセールス·PR活動に従事している。
第3回 1月20日(土)| 千年ぶりの再建、薬師寺「食堂(じきどう)」と西ノ京から眺めた平城京(奈良県)
中国や朝鮮との交流によって天平文化が花開き、新たな技術、仏教という新たな考え方など、中国や朝鮮から学びながら発展した奈良時代。そこには、唐の長安に習って、平城京という整然とした都が造られ、聖武天皇は仏教を通じて国造りを行うべく、日本全国に国分寺を配しました。その中心が東大寺でした。現在も残る奈良市の社寺は、国としての「日本の始まり」を物語っているのです。今回は、都の西に位置する薬師寺から、当時の平城京の姿を眺めることにしてみましょう。
講師 村上定運氏(薬師寺録事)
平城京の西ノ京に位置する薬師寺は、本年大きな喜びにわきました。天平2年(730年)頃に建てられ、何度かの焼失しにあい、失われたままになっていった、僧侶が斎食をするための建物「食堂」が、約千年ぶりに復興したのです。堂内には田渕俊夫画伯により描かれた食堂ご本尊「阿弥陀三尊浄土図」を中心に、全長約50メートルにわたる壁画「仏教伝来の道と薬師寺」が奉納されました。その薬師寺から、村上定運氏をお迎えし、食堂復興の意義や西ノ京から眺めた平城京の今昔をお話しいただきます。
第4回 2月17日(土)| 日本で感じる“近代建築の巨匠”ル・コルビュジエ(東京都)
近代建築の巨匠として知られるル·コルビュジエ。日本に唯一残る彼の作品「国立西洋美術館」を含む7ヵ国17施設が2016年に世界遺産に登録されました。彼の建築にどんな価値があるのか、どんな特徴があるのか、様々な疑問を建築の専門家が分かりやすく解説。また、コルビュジエに師事した前川國男ら日本の弟子たちにも話を広げ、建築に興味がない方々にも、コルビュジエ建築の面白さをお伝えします。

講師 小川格氏(建築専門書編集長)
建築雑誌『新建築』編集部、建築雑誌『a+u』編集部、建築専門書出版社:相模書房、建築専門書編集事務所:南風舎代表を歴任され、ホームページ「近代建築の楽しみ」の運営も行われている建築のスペシャリスト。
「単なる建築の解説だけではなく、実際に建築を見て楽しむ方法も伝える」がモットー。
第5回 3月10日(土)| 世界を驚かせた富岡製糸場の技術革新と国際交流(群馬県)中止となりました
中学の歴史の教科書に「富岡製糸場」って出てきました。明治5年に建造された、長さ100mを超える木骨レンガ造の工場は、当時のまま残されています。皆さんは、富岡製糸場と聞くと、どんな事を覚えていますか?明治日本の近代化の象徴する官営の工場、女工たちの過酷な重労働、その逆の最新鋭設備の下で、近代的な労働環境・・・。今、本当の姿をお伝えします。そして、世界を驚かせた産業技術とはどんなものだったか、世界の国々との関わりはどんなものだったのか、世界遺産登録のそのものの本質にも迫ります。

講師 近藤功氏(富岡製糸場世界遺産伝道師協会会長)
地元の人々さえも忘れかけていた近代絹産業の足跡を次の時代へ受け継ぐことを目的に2004年に設立されたのが、富岡製糸場世界遺産伝道師協会です。当初、人々の関心は薄く苦労しましたが、伝道師たちの地道な活動が実を結び、めでたく世界遺産に登録されました。
登録にあたり、ユネスコへの推薦書には、伝道師協会の活動が市民活動の代表例として記載され、10年に及ぶ普及啓発活動が登録推進の大きな力となりました。世界遺産登録後も、その活動は衰えることなく、最近は、養蚕信仰の対象となってきた石造物や寺社に光を当てようと、群馬県内の「蚕神」の総合調査に乗り出しました。現在、会員数は200名を越える
伝道師協会ですが、自ら先頭に立ち、各地の講演会などで、熱い語りで普及活動に努めるのが近藤功会長です。
第6回 4月7日(土)| 日本の原風景、五箇山合掌造りに暮らすということ(富山県)
日本有数の豪雪地帯で知られる白川郷·五箇山地方。この地方のみに現存する、急傾斜の切妻造り·茅葺きの民家が「合掌造り」です。そのうち、五箇山相倉合掌造り集落には、20棟の合掌造り家屋が存在しています。五箇山と白川郷(岐阜県)の合掌造りの違い、家屋の維持管理の大変さ、豪雪地帯ならではの暮らしなど、合掌造りの家とともに、そこに暮らしているからこそ体感できるお話しが盛りだくさんです。
講師 池端良公氏
(世界遺産相倉集落に暮らし、南砺市観光協会五箇山支部長)
1961年五箇山生まれ。現在も世界文化遺産、五箇山相倉合掌造り集落で、築200年以上の合掌造り家屋に住み、1971年に開業した民宿「庄七」を母から継いで営む。宿泊客がゆっくりと快適に過ごせるよう、洋式の洗面所、テーブル席など様々な工夫をし、外国人にも人気の宿です。現在、南砺市観光協会五箇山支部長として、相倉の歴史文化、合掌造りの素晴らしさや維持の大変さなどを、現地はもとより、各地で講演会などを通じて発信中。
※ 講座内容等は講師の都合により変更される場合がございます。